『社長のボヤキ』 part2(徒然なるままに・・・)
2004.3.10
『社長のボヤキ』を途中停止した理由は、体調が悪くなったのでもなく、社長業をやめた訳でもなく、ただ何となくボーッとしていたかったからにすぎない。加えて、世の移り変わりが単に猛スピードで、こんな田舎の零細企業にまで迫って来て、対応に追われ、頭の中がそれこそオーバーヒートしそうな位で・・・大変でした。
どうにか危機は回避した様だ。これから3〜4年間、もっと大変なことが起きそうなにおいがする。色々な手を打ちたいのだが、気力も体力も落ちて来たようだ。何たって、四捨五入すると60歳に限りなく近づいて来たんだからと、自分を慰めてはいるが、何とはなくダラシない。ダラシなくなったと思ったら、又、体重が2s位増量。油断大敵と云う所ですか。
念願かなって、日本国薬剤師団第二次派遣隊として、3月26日パキスタン・アフガニスタンへおよそ1週間のshort tripを可能に出来た。
今回は、2年前『カブールにロータリークラブを』云々と、米国のロータリークラブに文を送ったら、何とカブールにロータリークラブが現実に復興しちゃったらしい。
表敬訪問しなければと云う意味合いと、同時期、『アフガン帰還難民シェルター計画(UNHCR)に賛同し、寄付金を募ったら、500万円も集まって、アフガンに数多くの家がこれまた建ってしまったと云う話です。本当に建っているかどうかを検証してこよう・・・なんですナ。
メンバーは、西谷県議(弘前RC)、中畑会長(弘前西RC)、いつもの鹿内、坂本、町田で行きます。
皆に「危険じゃないの?」「物好きですネ」と云われても、鹿内氏に云わせれば、「なつかしい」との言葉が出て来る始末。今回行けない武政氏は、「行きたいんだけど、留守番がいなくて」とこれまた残念そう。
前回は、アフガンまでのビザが取れなかったけれど、今回はスンナリ。落ち着いて来たんですナ。
カブールにロータリークラブを
町田容造
私たち薬剤師を中心とした北東北の4名は、去る1月18日から2週間にわたりパキスタンのアフガン難民キャンプを調査してまいりました。目的は、旱魃に苦しむ難民キャンプで命の源である井戸水の水質を検査することと、十分な医薬品が供給されているかをつぶさに調べることにありました。昨年9月11日に勃発した米国同時多発テロ事件以来、薬剤師としては居ても立ってもいられない事態が続いていました。
米国軍によるアフガニスタン爆撃で、多数のアフガン難民が主に隣国パキスタンに逃げ出しているという情報が連日マスコミで報じられるにつけ食糧や医薬品の不足が気になっていたしかたなかったのです。誰に頼まれたわけではありません。各自の職業を通じての「奉仕の理想」を目的とするロータリアンの端くれとして、何か役立つことはできないかと考えた末の行動でした。
現地ではUNHCR国連難民高等弁務官事務所の職員にたいへんお世話になりました。通常一般人は入り込めない国境近辺のトライバルゾーンにまで足をのばし、予定通りの調査ができたのは彼らのサポートがあったればこそでした。そして民兵の護衛つきでペシャワール、クエッタというアフガン国境に近い2大都市を拠点にコトカイ、チャマン、モマメドキールなど数箇所の難民キャンプをつぶさに調査することができたのです。
さて、調査結果は私の会社のホームページ(www.machida2.co.jp)にて公開しておりますので詳しくはそちらをご覧いただくとして、ここではただ1つご紹介しておきたいことがあります。それは本当に有効な難民支援とは何かということであります。結論から述べるなら「アフガン人が自立して暮らせる国づくり」を応援することです。わずか2週間ではありましたが、私たちは難民がなぜ帰還できないのか、なぜ平均寿命が短いのか、なぜ他国の支援をうまく彼らは活用できないのかを理解したつもりです。その結果、「これは長期戦になる」と直感しました。腰を据えた支援を行うには現地に拠点をつくり、彼らの自立に必要なインフラ整備が必要です。カブール等にロータリークラブを新設し4つの奉仕活動を通じてアフガン人の自立を支援しようというのが私の提案です。
アナン国連事務総長は、「グローバリゼーションは貧困の原因ではない。グローバリゼーションの中で、いかに経済システムを貧困の克服に活用するかが重要だ」と述べています。食糧を潤沢に生産し人々の空腹を満たすにも、医薬品の品質を確保し、薬を必要とするすべての人々のもとへ供給するにも、経済システムが欠かせません。不況にあえぐ日本ではありますが、戦後の経済復興で培われた私たちの知識や技術は必ずやアフガン復興に役立つでありましょう。
「社会生活における成功と幸福は、他人に対する思いやりと他人を助けることにある」というロータリーの理念を今一度思い起こし、アフガニスタン復興に向けて皆様の連帯を呼びかけるものであります。 |
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