『社長のボヤキ』
2004.4.30

弘前の桜もそろそろ終わる。
ようやくR.Cの報告書も完成。『陸奥新報』隊員5名分の原稿掲載終了。後は、薬剤師団の報告書を書けば終わりかな?
そうそう、小生のミスで今朝、陸奥新報の写真説明『カブールインターコンチネンタルホテルレストラン』とありましたが、『タキシラの美術館付近のレストラン』でした。訂正します。
言い訳ですが、この頃、同時進行で異なる仕事をすると、どうもミスが多くなりました。
トシのせいでしょうか。
さてと、久しぶりに昨夜早めに仕事を切り上げ、自宅に帰ったのだが、例のイラクで人質になった男性二人の記者会見の模様が目に入った。普段、余りTVは見ないのだが、なぜか出会い頭に見てしまった。見なければ良かったと思ってみたが、見てしまったものはしょうがない。おかげで寝起きの悪いこと、悪いこと・・・。

彼らの救出工作の為に、不必要な我々の血税が幾ら使われたのか。全然おわかりになっていない。反省の色が全然感じられないのである。『劣化ウラン弾』についての恐ろしさは、医学的にイヤってほど判っている。一体、18歳の少年に何ができるのであろう。方法論を探すのならいざ知らず、学会にでも出すのかな。又、『フリージャーナリスト』の方も「この現実を日本に伝える義務がある」と云った様に記憶にあるが、どうせ撮った写真をメディアに売りつけに行くんじゃないかな。人に撮れない写真(スクープ)を撮って、高く売りつけるんでしょうナ。個人の自由とか何とか云ってはいるものの、結論的には危険な所が好きで、好きなことをやって金儲けがしたいだけなんじゃないかな?私はフリーカメラマン、フリージャーナリスト達とパキスタンでもアフガニスタンでも良く話をしたが、彼らの理論には確証はなく、『エゴ』のかたまりであった記憶がある。
最後になれば日本国民であることの『権利』を主張しだす。人のものは横取りするし、ネタがなければ勝手に作り出すし、とてもじゃないが真面目に付き合っていられない連中であった。彼らの言動に共通点はかなり見出されたが、私の知っている人達とは種類が違うことを念じたい。
果たして彼らは日本国民としての義務は果たしているのかな?
納税・選挙etc・・・である。義務を果たしているのなら良しとするが、何もしていないとなれば、国籍・戸籍だけの日本人である。
とにかく、後味は悪かった。なぜだろう。開き直りとしか受け取れないフテフテぶしさ。人質広報がなされた時の親の顔。「日本国政府はイラクから自衛隊を撤退させて下さい。お願いします。」家族と人質の態度の違い。血税を国が払ったことを家族も人質も判ってんのかな。我々の血税である。
私もアフガンに魅せられた一人であるから云うのである。行儀の悪い日本人が多すぎる。ちなみに私が出る時は、いつ何が起きても良い様に遺書を作り、短期間の生命保険をかけ、不測の事態を想定し、社員達を数ヶ月間に渡って訓練する。考えうる全ての事を準備しても、まさかの時の事態は測り知れないものがあると思う。
遺書の中には、「人様に迷惑のかかる事態が発生したならば、社員・家族一同で謝意を表すること」とも書いた。
危険地帯に入る場合は、それなりの準備が必要であるし、日本人ならば日本人の魂を持つべきである。残念ながら、昨夜のTVではそれが感じられなかった。この人達が親になった時、果たして子供に対して何と云うのかな。「自分の好きな道を歩みなさい」って云えるかナ。

「義務と権利、道徳、謙虚、感謝、尊重、日本人としての誇り、美徳」これらは死語になったのかも知れない。恐ろしいことである。

 

 

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