1月26日土曜 雪のち快晴
UNHCRクエッタサブオフィスに7:30am集合。
Chaman campに向けて動き出す。UNHCRの専用トヨタ・ランドクルーザーに分乗。黄色の先導車にはセキュリティ要員が4名乗り込んでいる。(自動小銃携帯)ものものしい。
UNHCR職員である森山さんと現地の女性医師、われわれ5名という布陣だ。
山肌を縫うようにアフガン語で「コジャック」(曲がりくねった道路)をひた走る。
なるほど、いつ襲われても仕方のない地形である。
ガードレールなるものはほとんどない。一丁間違えれば100mは転落するだろう二車線を、時には三車線のように見立てて先行する車を追い抜いていく。まったくここのドライバーは天才である。視力が良いのには呆れる。まちがいなく2.0以上はありそうだ。
キャンプに着く。今までとは趣きが違う印象。物乞いも少なくかなり整然としている。明日にでも国境を越えて帰国したいのでは。
キャンプ内の診療ユニットでは「国境なき医師団」の活躍を見ることができた。ポーランド、デンマークという国々から来ている。
周りを山に囲まれた広い平野に果てしなく続く筆舌のたとえ様もないくらいの難民テントの多さ。これが実感である。優に2万くらいはあるだろうか。周囲の切り立った山々には白いものが見える。そして真っ青な空。一見のどかである。
セキュリティの方によるとアルカイーダの残党がこのキャンプに多数潜伏しているらしい。カメラ撮影を急遽制止された。
つい先週も外国人が銃撃されたと聞く。
アフガンとパキスタンの国境線にへばりつくようなChaman camp。国境監視台に立ってみた。二十ミリ機関銃が一丁。やはり臨戦体制である。壮観とも荘厳ともいえる光景。行ってみなけりゃわからない。
本日坂本隊員の体調復帰。心配をかけやがって。
少々予定を変更しなければなるまい。
団長
2002年1月26日 9:13 前日と同ホテル
今日も大事をとって休養することとなった。
体調はかなり良くなっているが、腹痛はまだ若干ある。
みんなは、国境付近の、チャマンキャンプへ早朝出かけていきました。
わたしも、とても行きたいところだが、「トイレないか!」と騒ぎ、UNHCRのみなさん、われわれのスタッフに迷惑をかけることを考えると、行かなくて正解。
みなさんから、どんな話を聞けるのだろうか?たのしみに、帰りを待っているところです。といっても、夕方までかえってこないので、まだまだ時間はあります。
天気もいいので、チョット散歩にでもいってくる予定です。
坂本
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