『社長のボヤキ』
2004.3.13

東京はやはり暖かい。ホテルのエアコンと外気はそんなに変わりはない。コートが重い。空気もそんな悪くはない。昨夜の酒がまだ残っている。
予定がキャンセルになったので、ゆっくりした食事をとる。和食堂はいつも満員である。数名「待ち」をしていたので、とりあえず腹に入れて置かなければとブッフェへ…
相も変わらず混んでいる。日本語を余り聞かなくなった。東南アジアの人々が多い。
中国、韓国、台湾の言葉が行き交う。「若い世代」の人達が、にぎやかに目一杯詰め込んでいる。小生は、コーヒー、ジュース、野菜、パン、アメリカンブレックファーストの趣である。
隣の、たぶん中国人は、お皿3枚分に一杯運んで、片っ端からたいらげていく。圧倒される。学生時代は、朝からすき焼きや、カツ丼が食べたかったな、と思いつつ、心地よい隣人の食欲を観察しながらゆっくりとした時間で食べる筈の朝食は10分で終わってしまった。
部屋で、それこそ思いっきりゆっくり煙草をくゆらす。近頃東京は、外気の中や、食後の煙草を楽しめなくなったので、部屋の中が唯一の癒しの場所となる。時間が退屈そうに過ぎて行く。

羽田にてちょっと「おかしな話」
帰弘時の便は、大概の事がない限り13:00PM発と決めている。
羽田でちょいと立ち食いそば、うどんを食うのが習性となっている。それも、肉そばか肉うどんである。理由は簡単。天ぷらそばの天ぷらは、つなぎの小麦粉が多すぎてお餅状になっているからである。
喫煙場所が立ち食いの近くにあるのが良い。ところがだ、事件発生なのである。好物がないのである。Menu看板に張り紙がしてあり、メニューからはずされていた。売り子に「なぜ?」と聞いてみる。何も云わない。「BSE?」と聞く。「コクン」と頷く。とり合えず、小麦粉の量が少なくなっているのを期待して注文した。期待が見事に外れた。「同じだ」「しまった!」
口直しに「ゆで卵」を探した。これも店頭にはなかった。同じ売り子に聞いた。「ゆで卵もない?」「コクン」「鳥インフルエンザ?」「コクン」残念である。目の前には沢山の卵サンドが並んでいた。そして、10m離れた所に「牛タン」の売り場があった。これが日本の縮図なんでしょうナ。「SARS」「無登録農薬」「BSE」「鳥インフルエンザウィルス」少し騒ぎ過ぎじゃないかな。「魚介類の水銀蓄積問題」
今度は何かな?
それこそ、絶対安全な、完全な食品を国民は望んでいるのかも知れないが、何を食ったって「絶対!」とは云えないのが現況でしょう。
多少恐くても「おいしければ良い」で行きませんか。
錠剤飲んで体力をつける様になってしまうんじゃないですかネ。
何年か経過し「グルメ」「食通」「食の達人」は死語になってしまうのかもネ。
そして、人間の消化器官は次第に退化するのでしょうか。困ったモンダ。

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