『社長のボヤキ』
2004.3.29

3/28 9:00AM、シャキル・アンサリーと、3/27夜に約束した通り、出会うこととなる。例の彼がガバナーになったら、「やってやる」と語気を強めていた保健施設見学である。パンフレット読解力不足の問題なのかは知らない。または、英語が聞き取れなかったからかも知れない。
誘導されるままに、イスラマから2km離れた場所に行くことになる。そこは、パキスタンの有名な方のビローがあり、お参りする人達を目当てに人が住み着いたという。
写真を見なければ記憶にないが、どうも彼等の単独事業として、数年前より頑張っていたのだが、シャキルが完成させたいらしい。ビルの骨組みが田舎にポツンと建っていた。
中畑会長との話し合いで、子供達か建物設備に西クラブの予算で寄贈しようとの話であったが・・・。現地ロータリアンに子供達の数を聞いたが、余りに多くて判らない。
多分、20,000~25,000人は居るだろう。こうやって話している間でも生まれている筈だから、正確には判らない。「人口は?」と聞いたら、これも多分、40,000人は下らないであろうとの返事。2万数千人の人達に、一人一人プレゼントしていたら大変なことになる。一週間も滞在しなければならなくなる。とのことで、あえなく計画倒れ・・・。
結論的には、「完成するまでお金が足りない。」「皆の力を借りたい」
今期のR.Cのテーマは'Lend a hand' 
今年の大阪の世界大会で話して、世界中から集めてやったらと話したら「もちろん、そうするつもりである。」と胸を張っていた。そう、忘れていた。余りにホテルの生活が快適すぎて、忘れていた。
何事も'インシャラー'(神のおぼしめしのままに・・・)のお国柄なんだったっけネ。
都合が良くても'インシャラー'、悪くても'インシャラー'私もこうでありたい。

ガンダーラ、タキシラ、インダスとカブール川の合流地点へもう一度行ってみたいと、予定に入れておいたので、動くことにした。
鹿内氏曰く、「違うんだよな。何か違うんだよな」2年前、パキスタンに来た頃とは確かに何かが違っている。スモックも少ないし、日本語の『〜〜商店』『〜〜幼稚園』のロゴの入った車が確かに減っている。新中古か、はたまた新車か。排ガスの少ない車が、そして立派な車が幅をきかせている。着ているものもカラフル。国民服から洋服へ。靴も履いている。悪魔払いの煙草を売る少年も見なかった。ブルカが姿を消し、顔を丸出しにしている女性がほとんどである。鹿内氏の論理性はともかく、動物的な感受性が働いている。
「違うんだよナ。何か違うんだ。」物価がアホみたいに高くなっている。博物館(民間所有)なぞは、2年前の50倍でふっかける。
しかし、パキスタン人とおぼしき人達は平気で中へ入っていく。
この2年間で経済効率が5倍に伸びたそうです。GMPも6%。
西谷氏曰く、「この国の経済成長は多分、10年くらいは続くと思う。難民で「はずみ」がついた様だ。日本の高度成長時代もこうだったんだろう。」
「ウ〜〜ン」政治家は政治家である。鋭い見方をするなと思った次第です。
インフレーションは、確実に進んでいるものか、急激に経済は伸びていると見ました。
鹿内氏の、「殺気がない。」これが彼の面白さなのであります。
そんなこんなでも、インダス川は流れカブール川は相変わらず汚れたままで、悠々と流れていたのでした。

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