社長のボヤキ

『社長のボヤキ』



『社長のボヤキ』
2002.12.11

 小生のボヤキを読んでくれている方からメールをいただきましたのでご紹介します。

私は先月農文協の照会で電話をした者です。その節は突然にもかかわらず丁寧に教えていただきありがとうございました。今回の社長のボヤキを読んでやっと無登録農薬問題について、心の中のもやもやがはれました。
そもそも今回の問題はわが山形県が事の重大さに鈍感だったために、良識ある全国の農家をも犠牲にしたことは残念でなりません。使用した農家には同情はしませんが、なんの関係もない農家の皆さんには一県民として申し訳なく思っています。
私の住んでいるところは庄内地方で、果樹といえば柿くらいでりんごはあまり作っていませんがダイホルタンがでて、県、町、農協は出るはずのないところからでたので大騒ぎになったのでした。検出された農家は、私も知ってる人で調べたのですがつかった形跡はないようでした。今はその農家は出荷はしていますが、本人はじめ他の生産者は原因がはっきりしないので、来年の農薬散布はどうすればいいものかと、とても心配しています。
まったく報道機関には、よく調べているのかと私も思います。もっと中身を掘り下げた報道をしてもらいたいものだと思います。なんかワイドショー的になっているみたいで話題性だけで報道してて書き手の実力を疑ってしまいます。といってみたところでもともと中身がないかな?
11/28社長のボヤキについてをこれからみんなに配布しようと思います。これからも勢力的に書いてください。期待しております。
  最後になりましたが、電話をしたときに、呼び出し音1回で出てくれましたよ。とってもうれしかった。
勤務時間中にこんなことをしている私とはぜんぜん違いますね。
                                                  山形 佐藤 和也                        

 

山形 佐藤 和也様 貴殿メール掲載許可の件


佐藤和也様 メールでの貴重な意見大変ありがとうございます。過日の電話で対応致しました、工藤 義明という者です。貴殿の意見には私も同様に感じます。農業生産資材販売に携わる者として、こと農薬販売に関しては、生産者・消費者の安全性を考慮し、慎重を期して販売致しております。無登録農薬使用事件は終息を迎えようとしていますが、生産現場では、マイナー作物等に対してこれまで使用が認められていた農薬が使用できなくなり大変混乱しております。また、農水省では生産現場で農薬的作用のある製品の使用実態調査を行い「特定農薬」の指定を行うと言うことですが、その製品の成分・毒性の検査・試験はどうするのか?はなはだ疑問に思います。天然成分はすべて安全なのか? これからまた大変なことがあるかも知れません。 ところで、 貴殿のメールの内容を実名で弊社HPに載せたいのですが、如何でしょうか?。お返事お待ち申し上げます。 まずはご連絡まで。


                株式会社 町田アンド町田商会  農事営業本部  工藤 義明

 

工藤様
早速の返信ありがとうございます。
メールの件ですが快く了解します。掲載させていただけるなんて光栄です。ところで今日またまた面白いことが起きました.町が出荷自粛を解除しそれをしぶしぶ黙認した県が、今度は産直施設への出荷をしないようにいって来たとのことです.この施設の組合長は最初拒否したとのことですが、県、町から相当圧力をかけられたのでしょう.当事者である本人はこれ以上かかわりたくないということでやむなく了解したのです.そして産直施設に出せないりんごは農協が面倒をみて販売してくれてどうやら完売するようです。役人からみればめでたしめでたしでしょうが、こんなことが許されて良いわけがありません。まるでヤクザと同じではありませんか。この背景には、当産直施設がこのたび全国表彰されるとのことです.そのことに今回の問題で汚点を付けたくない意向が働いたようです.当施設は現代農業にも載った売上良好の施設ですが、匿名にしておきましょう。
  これも掲載なさりたければかまいません.ただし小生メールをはじめたばかりでして誤字、脱字、変換ミス等あると思いますので直してもらっても一向にかまいません 。また何かありましたら連絡します

 

佐藤和也様、ありがとうございます。

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『社長のボヤキ』

2002.11.28

ヤレヤレ、親爺が亡くなって早2週間経過した。にぎやかである。
すべからく、「死人に口なし」である。自分自身、妙にサバサバしているのが不思議である。
晴れて自由の身か・・・。
この2週間、ホームページを書く気もなく、メールのやりとりは読者の皆様とは、こまめにやって来たが、またまた某新聞が魔女狩りをやっている。しょうがないんだなア。
横浜の検査機関より、取材申込みがあった由の電話もあったらしい。
騒ぎがあった頃、皆で共同記者会見を申し込んでいれば、こんなダラダラはなかった筈である。検査機関もイイ迷惑であったろうに・・・。
メディア諸君は、キチンと農薬の化学変化を勉強した後に書いているんでしょうナ・・・。化学屋の立場から言わせてもらえば、この手のハプニングは良くある話しなんですナ。
だから、再確認検査なんですヨ。まだ判らんかナ...。

去る11月13日東奥日報夕刊の明鏡欄に投書された、十和田市の簗田明博氏とのやり取りを載せます。

11月13日 東奥日報 明鏡欄 掲載


  ◇のど元過ぎればなんとやら。
二転三転した挙句の 「りんご安全宣言」だが、 果たして問題は解決したのだろうか。

神奈川県の民間検査機関で 「クロ」と判定されたのを 不服とした県が、 県の農業試験場など 六つの機関で再検査を行わせ、 ようやく「シロ」の結果を得た、あの件である。
 
◇再検査で「無登録農薬 の残留成分」が 検出されなかった事を受けてのことなのだが、 腑に落ちないのは私だけだろうか。

まったく正反対の 二つの検査結果が出た場合 「食品衛生法上は 直近のデータが優先する」 との見解なのだそうだ。 この科学の世の中で、とても理解できない論理だ。

  ◇検査結果を否定されたかたちの 神奈川県の機関はどんな見解なのだろうか。

板柳町は、 「クロ」の検査結果の 工程表を取り寄せて 検証する方針だとか聞いたが どうなったのだろう。
報道も あれ以来パッタリだ。

安全宣言が世間に信頼され、 消費者に 喜んで食べてもらえるなら それに越した事は無いのだが。

  ◇食の安全を求める市民団体 「日本子孫基金」の事務局長は 「安全宣言を出せば安心できるというものではない。 検出限界を緩めれば検出されなくなる。 検査方法の違いも説明されていない」 と疑問を呈している。
あれからすでに半月も経つというのに、 この無反応は何とした事だろう。
 
◇早期に安全宣言したいというプレッシャーの中、 板柳町長は 該当する全農家の調査を決行した。
その勇気は、かの大丸百貨店をして 「町の英断を支持する」という 特別のメッセージで評価された。

心意気に感じて三百万 円を寄付した農薬会社もある。 災い転じて福となす。 こうい知らせには涙が出る。
 
◇それだけに、 不透明さの残る幕引きは許せないのだ。 行政による真の支援とは 「安易な幕引き」ではない。
消費者にむけた真摯な説明こそ、 今待たれているのだ。

驚くほど人手がかかる中、 「津軽ゴールド・栄黄雅・大紅栄・安祈世等々」 苦心の新品種が次々と生まれている。

一日一個のリンゴは病を遠ざけるとか。 私にできる支援策はこれだなと思いながら、 今日も丸かじりする。

十和田市 自営業 53歳
    簗田 明博

 

簗田様
   
Mailありがとうございます。
「明鏡欄」にも同文が掲載されているのを拝見しました。別に、今回の問題、つまり 「シロ」とか「クロ」とかを論ずるつもりはございません。 農薬とは残効性と云うものがあり、時が経てば成分がなくなってしまう性質がありま す。
又、紫外線及び酸性雨etc・・の影響があれば、何らかの化学変化が起きても不思議ではないと思われます。登録農薬のある種の殺菌・殺虫剤は繁用されますが、無登録農薬のダイホルタンと比べて、HとClが少し違うだけの構造式を持って居ります。
薬剤師の思考としては、規定量以上でかなりの濃度で殺菌・殺虫剤がかかったリンゴが、自然影響にて化学反応を起こし、ダイホルタン化することも容易に推測されます。
従って、「クロ」ではなく、「ハイイロ」とした方が妥当であったと思われます。それだ け、残効性の微妙な現象が起きることを当時、県及び新聞社は予測できたでしょうか。
更に、サンプル採取の時期の問題です。「クロ」と出たリンゴと、「シロ」と出たリン ゴでは1ヶ月以上の開きがあります。従って、この「シロ」と出たサンプルはやはり 「シロ」なのです。日数が経てば、無登録農薬成分などは消滅してしまうのです。
○○日報の記事に『工程表』とありました。簗田様も同じ様「工程表」を御使用な さっていますが、それは誤りで、『公定法』が正しいのです。この種の検査は、公に 定められた法律に則って行われます。『工程表』などの言葉は用いません。
今回の事件の大きな誤りは、『無登録農薬』=『毒』とされたことです。ダイホルタ ンにしろ、失効理由は他メーカーより「発ガン性があるのでは・・・?」と指摘され、 莫大な臨床試験費用をかけるよりは、新製品を出した方が早いとの理由が本当らしい です。
従って、小生は最初から何でこんなに騒ぐのか不思議でした。プリクトランについて は、750検体の検査書に目を通しましたが、1検体も出て来ませんでした。つまり、 残効時間が短いので、消えてしまったのです。
県も新聞社も、もう少し冷静に判断し、発表すべきであると思われます。読者は記事 を盲信しますから・・・。
最後に、外国から輸入される食品の多くは、今回の農薬より大変なものを使用してい ると聞きます。何を信用していいのか皆目検討がつきません。輸入され、検査所に入 る頃は残効成分・残留農薬は限りなく「シロ」です。
これは、農薬成分の面白さで、消費者の手に届く頃には安全な食品となっているので す。今回の問題はここなのです。プロセスを論じても始まらないのです。エンドはどうなったのかを論ずることが必要だと思います。今頃の季節ですと、リンゴに関して は全て「シロ」と出るはずです。
輸入品と国産品は、同じ土俵で見てあげないといけないのでは・・・?

町田容造

 

切実に当事者として関わっている町田さん
薬の専門家として冷静に観察する町田さん
限りなくリンゴ農家を愛する町田さん
その町田さんとこうして
知り合いになれたことを
何よりの収穫と 喜んでおります

私は リンゴを食べています
種類も産地もこだわらず
出合ったリンゴを食べております
蜜入り サビあり ワレあり
不ぞろいあり つるなしあり
甘いのも すっぱいのも
どれも おいしくいただいております

農家の作業を目の当たりにしたら
どんな 小粒のリンゴだって
丸かじりしたくなります
私は リンゴが好きです

県で関わった人々も
報道に関わった人々も
もっともっと リンゴに愛情を持って
もっともっと 深く冷静に観察していれば
この 経過は違ったものになっていたでしょうね

さたさて 私の明鏡記事には
どんな 反応があるのやら
はたまた 黙殺されるのか
楽しみな事です

あれこれと ありがとうございました
いい仕事を これからも続けて下さい

 

簗田様

ご理解、誠にありがとうございました。
来年の作を心配して居ります。
農薬をいかに理解していただくかが、テーマです。

町田容造拝

 

お役に立てるなら 嬉しい限りです
どうぞ ご活用下さい

私はむしろ 今回のやり取りで
あなたの活動を知ることができ
それこそ 大変な収穫だと 感謝しております
そのきっかけを作ってくれた
産経新聞の工藤さんが
キューピットだったわけですね

「事なかれ」「収拾優先」の政治家達とは
対極をなす 人々がいることは
青森県の 「救い」ですね
今後とも 気を緩めず 頑張っていきましょう

***

最近の報道で
「ポケットりんご」
「丸かじりりんご」の活動を知りました
まさに 我が意を得たりです

高級化 高額化 贈答化
こういう路線ばかり目立つ事に
疑問をもっていました

大衆化 値頃化 自食化
こういう道を おろそかにしていると
かねがね 思っていました

リンゴは本来 手軽な果物です

私は 一日一個の丸かじりを 実行しています
結構な 腹の足しになりますよね

では また


と云う事で、納得していただきました。メディア諸君は何を狙って書いているのか、チト判らない。今、売れているリンゴを回収しろとでも云うのかな?
素人の皆様には、摩訶不思議な現象が起きたので、「不思議」「不思議」と騒いでいると思われるが・・・。不思議で理解することができない現象が出たんだネ。だから、県も板柳町も解明できないんじゃないかナ?「最初になぜ検出された・・・」もっと、リンゴの将来を考えた方が良いんじゃないかナ?
今回の問題については、メディアも県も町も、そして国も不意打ちをくらってハチャめちゃだったんじゃなかったのかナ?くどい様だけど、農水省あたりのコメントをきっちり取って、百年の大計を考えないと、中国あたりにやられちゃうヨ・・・。


『社長のボヤキ』

2002.11.10

今朝の冷えは最高だった。かなり厚着をして散歩としゃれこんだものの、「スースー」している。時折、吹雪が舞う。まるで真冬である。温度計を見たら、−3℃であった。
白のキャンパスに美しく映る真紅の紅葉が見たくて夜明けを待ったが、寒すぎるのです。ハイ。明日は耳当てをしなければ、「ちょいと無理無理」と思ったんですナ。
昨日、『平手打ち事件』を、某新聞記事を盲信して、「大したことはない、当たり前だよ」なんて書きましたが、今朝配達された別記事を見て、ガクゼンとしたんです。
【弘前市立中学校の体罰事件】学校と生徒の話に食い違い。記者の名前までしっかり・・・。
オイオイ、これだからイカン。以前も書いていたんだが、「ワキが甘いとヤバイ」ウ〜ン、大本営発表がすぐ「ハイイロ」になる記事は書くなっての!本当はどうなってんの?そのたんびに迷惑がかかるんだ。小生は納得しない事に謝ることがイヤで、社長をしているんだが、今回だけは参りました。どの新聞記事を信用すれば良いのかナ?片一方は、学校からの発表を「ハイハイ、ソーデスカ」なんだ。今日のは、「チョッと待って、本当かい?」キチンと「ウラ」を取ってんですナァ。

ちなみに某紙発表原文・・・

弘前市立中学校の体罰事件

学校と生徒の話に食い違い

◎ 学校《平手打ちで3回》
6月18日の朝、生徒が自転車を学校所定の駐輪場に止めなかったので学級担任の教諭が注意した。生徒は学校から帰ろうとした。生徒が所属する運動部の顧問教諭が廊下で生徒と偶然出会い、注意した。だが、生徒は「帰る」の一点張りで反抗的な態度をとったため、平手で頭を3回たたいた。生徒は校舎を飛び出した。生徒には出血などの目立つけがはなかった。

◎ 生徒《拳で何度も》
朝会があった体育館で、自転車を所定の場所に置かなかったことを担任に注意された。「親に連絡するぞ」と言われて直したが、もう親は呼び出されていた。腹が立ったので教室に行き、他の生徒が戻るのを待った。教諭が来て注意した。「あいつ(担任)腹立つんだもん」と言うと、教諭は「教師をあいつってどういうことだ」と拳で殴ってきた。両腕で防いだが、何度も殴られたり蹴られたりした。「殴りたければ好きなだけ殴ればいいじゃないか」と叫ぶと、教諭は殴るのをやめた。怖くなって教室から飛び出した。左耳が痛むので、翌日、市内の病院に行った。内出血しており、全治約10日間と診断された。


もし、今朝の記事でOKなら・・・子供さん、親御さんに早いとこ謝っておこうと思います。
【記事になった、中学生君、そして御父兄様へ】
ホームページ上で、すみません。平手打ちの件についてですが、11月9日付の某新聞記事を盲信してしまい、大変ご迷惑をおかけしました。誠に申し訳ありませんでした。
小生、幼少よりスパルタ教育を受けて居り、記事に悪乗りしたことをお詫び申し上げます。
さらに、本件が落着するまでは、一切ふれない事として、御容赦の程をお願い申し上げます。

しかし、どっちにしても、教育現場と生徒のギャップはかなりあると思うネ。お互い信頼しなきゃ、どうしようもないんじゃないかな。殴った先生も生徒も一生この問題で悩むんだろうナ。ここまでこじれたら、「シャン、シャン」では済まないのかも?
小生にも、同年代の息子がいるんだネ。小生が当事者だったらどうするかナ?
次男が中学時代、学年の子供の持ち物から消えて行くものが頻繁にあって、先生が犯人捜しの為に学年を講堂へ集め、教室へ入って生徒の私物をシラミ潰しに調べた一件があったんだよナ。息子は、無断で先生が自分達の私物を調べたことに対して抗議したら、こっぴどく先生に叱られ、登校拒否したことがあったんだけど・・・。「正しいと思ったら、最後まで逃げないで1人で勝負しろ!」と一喝した記憶がありますネ。「面白くないからといって、サボるのは卑怯だ。親をあてにしないで、人間同士、先生と勝負してみろ!」ともネ。
キッチリ勝負したらしく、話をつけた次の日から学校へ行ったみたいでした。今、高校1年生なんだが、先生と称する人間には気を許していない様な気がしますナ。後日談ですが、教頭が同期の人間で、「親が出て来なかったのは不思議に思ったが、まさかお前の子とは思わなかった。カエルの子はカエルだネ。」と云われた事も思い出すんですヨ。ホメラれているのか、アキレられているのか複雑な気分でしたネ。「善かれ、悪しかれ」息子にとっては、貴重な体験であったと思ってるんですナ。小生がつけた、息子のニックネームは『ジェームス・ディーン』息子は何のことか判らないみたいですが・・・。
今日の反省。一新聞記事は「うのみ」にするな!この手の記事に対する所感は、1週間程経過してから・・・。アッタマに来るよネ。「ブチ切れそう」である。
今一度、唱えよう。「盲信するべからず・・・」

FTA(自由貿易協定)問題で日本は揺れに揺れている様です。特に、中国産農作物の対応が大変らしい。農産物の残留農薬問題は、中国からの輸入野菜が口火を切ったらしいし、今回のリンゴ果汁『カビ菌』問題も、中国からの輸入果汁が対象となっているらしい。日本の農家の技術指導が、中国産リンゴをここまで発展させたらしいんだが、指導した御本家が攻撃を受けそうなんだから、皮肉なもんです。これも、日本の外交なんだろうか・・・?中国はしたたかだヨ。お人好しにかからないで、もう少し技術ってのは出し惜しみするもんじゃないのかな。大体に於いて、『国家100年の計』ではないけれど、中国の人達は100年刻みで事柄を考えるのが普通です。少し、日本人も見習わなければならないのでは・・・?
青森県のリンゴは、『無登録農薬』で揺れに揺れたが、どうやら県は正常思考になって来たみたいですナ。「まずは敵を知ること」と、中国の現地に出発したそうです。これでイイんです。なんてったって、青森県は『リンゴ』ですから・・・。
それから、早めに、くどい様ですが、農水と厚労両省の混合案をまとめて下さいヨ。農家の負担を出来るだけ軽く、そして高値で、更にあまり経費のかからぬ様、御努力の程をお願いします。
ア〜、ホッとしました。やっと一人歩きになって来ました。

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『社長のボヤキ』

2002.11.9

久し振りに、7:00AMに起こされた。仙台日帰りは辛いものがある。
やっぱり、体力は確実に落ちている。54年間酷使した身体は、弁護士先生がおっしゃる通り、チューンナップしなければならないのかも知れない。
本日付けの『河北新報』に、「残留農薬の規制強化」との見出しで、食品衛生法改正案のポイントが掲載された。「農水省の方は、これに歩調を合わせるのかしらん」と思っている。農水省は、「農薬取締法」をブチ上げた関係上、何か厚労省と違うことをやらなければならないんだけど、一つ考えて欲しいのは、「国民の業」そして、「農家のため」最後に、「国益のため」なんだネ。農作物自由化は国策で、日本の農業に競争力をつけないと、日本のお金がドンドン外国に流れて行き、貧乏になって行くんだ・・・。21世紀日本国家存亡の危機になるかも知れない。確実に中流思考は崩壊して行くと思うんだ。
あくまでも、『案』であるので、結果を見たい。国会で審議ということなので、どう転ぶか判らないけれど、「マァ、マァ」と云うことで、落ち着くのであろう。以下は河北新報の原文である。

【食品衛生法改正案のポイント】
● 食品の安全確保により国民の健康の保護を図ることを目的として明記
● 食品に関する情報提供などを国や自治体の責務として規定
● 基準未設定の残留農薬が検出された食品の販売を禁止
● 健康被害が発生していなくても被害の恐れがある健康食品の販売を禁止
● 輸入食品の検査に関する実施計画を国が策定
● 自治体による食品関連施設の監視で重点項目を示した指針を国が策定
● 食中毒の原因調査を厚労相が自治体に指示する権限を明記。食材の記録保管を事業者の努力義務に
● 虚偽表示などに対する罰金の引き上げ

厚労省と農水省が手を組み、残留農薬だけで行くならば、出荷時の食品衛生管理になるので、極言すれば、「どんな農薬を散布しても、消費者に渡るときは残留成分が検出されなければ良い」と解釈できるんだナ。つまり、輸入野菜・食品などは輸入され、検査時のチェック、消費者に渡る直前検査と云う具合なのです。これでOKなら、全てgood・・・。
国産品もそう云う具合にしたら判り易いのにネ。生産プロセスと、消費者に渡る直前の残留性を一緒にするからおかしくなる。
今回の「無登録農薬問題」について、出荷直前検査だと全部「シロ」になってしまうんだ。プリクトランなんて、板柳町750検体調査では1検体も出なかったんだネ。
残効性の問題だネ。ただ騒げば良いと云うもんじゃない。消費者なんて「無登録農薬」=「毒」で、ずーっと残ってて、食べる時ですら危ないと思ってるんだネ。
そのところ、メディアは消費者に対して、どうして発信しないのか。疑問なんですナ。
特に、F.T.A(自由貿易協定)の問題がクローズアップされ始めた。どうも、自由貿易らしい。安い経費で作られた農作物がワンサカ入って来るし、安全性と云ったって、輸入した時「シロ」だったらOKなら、日本だって今みたいにプロセスばっかり追わないで、結果だけにするべきなんだナ。経費を安くしないと、国産品は売価が高くて、誰も見向きもしなくなるヨ。農家の人達に経費を安くすることを考えてもらって、出荷時の検査でOKとなれば、もう少し農業従事者の平均年齢が下がるかも・・・?このままで行けば、誰も農業生産なんてやらなくなります。現に、漁師はスーパーマーケットで、別の海でとれた魚を買っているし、農家は別の地域でとれた農作物を買っている。小生にはチト判らんな。日本の一次産業の崩壊は間近かな?
今ですら、国家の体を成していないんだから、つまり、「武力もない」「食糧自給率も40%以下」こんな日本に誰がしたんだろう?皆で、投票に行くのをやめたらどうかな?
本当の事をやってもらおうじゃないか。日本総国民がちゃんと考えることが必要でしょう。
最も、平手で「愛のムチ」を振った先生が、どうのこうのって云われる国じゃどうしようもないのかなあ。
仙台での話はまた後で・・・。

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『社長のボヤキ』

2002.11.8

『リンゴ受難の年』である。無登録農薬が終焉を迎えたと思ったら、今度はリンゴジュースに『カビ毒』ですか。にぎやかな事です。どうも判らん。このニュースを見た時、リンゴジュースそのもの全てのジュースが「危険」「毒」だと思ったのは、小生だけであろうか。
昨日も書いたんだが、消費者は盲目的であって、そうでなくとも「農薬騒ぎ」で右往左往しているのに、「またか。リンゴは食えネー。呑めネー。」「離乳食では使えない」って感じにならないですかネ。何故、加工食品屋さんは、これら加工にどれだけ苦労しているかを云えないんだろうか。何もやってないってことはないでしょう。一体、ジュースで何人死んで、何人が、カビ菌被害に遭ったのだろう。兎に角、この手のニュースは消費者を恐怖の『どん底』に落とすこと間違いないんだナ。困るんだなァ。学会発表するって話でしょう?学会でどうなったかを『ニュース』とすることであって、学会中論議はどうなったかを報道することじゃないのかネ。そして「被害防止策はどうするのか」とかあるんじゃないでしょうかネ。
良く読まないと、そそっかしい小生なんか、すぐ「リンゴジュース」=「カビ毒」って思っちゃうもんネ。それでついでに「御注進」ってことなんだろうけど、「リンゴジュースにカビ菌」の大見出しなんだから、営業妨害だよネ。全く、まだ発表段階で、確定段階でないなら、そんなに急ぐことはないじゃないの?それこそ、何日間は加工を生業としている人達は眠れないんじゃないかな?東京都立衛生研究所が発表して、学会がどう反応・納得するかなんだ。風評被害がまた出るんじゃない?米国では、風評被害ってのが一番重い罪なんだ。
まだ未発表のものについて、とやかく云うのはおかしいよ。青森県、いや、日本産リンゴ販売の妨害だよナ。この報道のフォローが欲しいよネ。皆様そう思いませんか?
せいぜい、規格作りに精を出して下さいヨ。もし、これが一過性の報道なら、リンゴ流通に対する・・・になんないかな?都衛研の発表が実のある発表であることを祈念します。
各紙のフォローが待ち遠しいですナ。まァ、頑張って下さいヨ。

『カビ菌』騒ぎと、中学教師の『平手打ち事件』で、朝からTELが鳴りっぱなし・・・です。ハイ。小生思うんだけど、教師がどうしようもない生徒を殴ってしまうのが悪いことなのかなア。我社でもそうだけど、どうしようもなくなった社員ってのはいるじゃない。いくらしゃべってもやらない奴っていうの・・・。クビにしたらかわいそうだし、減俸にするのもイヤだし。だけど、ナメた口をきくのっているじゃない。そういう奴はカワイガッテやるしかないんだナ。キチンと聞いた上で、「クビにするのが良いのか、カワイガラレルのが良いのか」と聞けば、99%は後者に落ち着きますヨ。スカッとした方が良いんじゃないの?多分、この生徒もかなりの態度を取ったんじゃないかナ?愛のムチが全部、暴力呼ばわりされるんだったら、若い人達は、ものの「善し悪し」すら判断できないヨ。理性が希薄な連中は、シツケるしかないよネ。まともな先生なんて居なくなっちゃうヨ。この程度でどうたらこうたら、だったら・・・。友人の教師が呑んだ時、云ったね。「何で、殴るのが悪いのかネ。教師ってのは何なんだ。「俺は教師を辞めたいよ」ってのが、心に残ってます。
生徒が教師をナメて、生徒が勝ったならば、この日本の将来は無いと思うヨ。体罰ってのは、必要ですヨ。小生は学生時代はずーっと体育会系、それも格闘系。人間って、ズルイもんだということを骨身にしみて判っているつもりです。練習の時、「もうダメ。死ぬ。」と思って気を失うんだが、竹刀でぶっ叩かれると、恐怖と苦痛で身体が動くもんネ。実際、「私」がそうでした。欧米なんて、上流社会ほどムチで「ビシビシ」ひっぱたくし、日本の今の教育なんて、「下層階級教育」だと思ってるんですナ。石原慎太郎流で云うと、「幼稚」って言葉が出てくる。従って、国力は下る一方です。
『塾』ってのがあるけど、あそこはビシビシやってるヨ。親も『塾』の先生には何をされても何も云わないんだ。何故、普通の学校の先生は虐げられなきゃならないんだ。いっそ、小・中学校は義務教育なんか、成績順、上・中・下教育に分けたらいいんだヨ。平等教育なんだろうけど、このままじゃ日本の将来はないヨ・・・。
弁護士に相談事があって、仙台まで行く新幹線車中、またまた面白くないことがあったんだ。自由席3人掛けの車中、真ん中に座っている42〜43歳の営業マン風の男性が、突然、携帯電話をはじめたんだ。車内アナウンスで「お客様の迷惑になりますから、携帯電話は・・・」って流れている最中、上司に電話をしているらしいんだが・・・。頭に来て、思わず顔を見てみたネ。少しの時間ならまだ許せる気はするけど・・・。どうも医薬関係の人間みたい。声も大きい。「ヤメテ下さいナ。デッキでやったら・・・」と云ってやったら、黙ったんだけど、その後がまたカチン・・・。車内販売の売り子が来て、その男性が弁当を買ったのは良いけれど、小生の顔の前を「失礼。」とか何もなしに、手を伸ばしやり取り。売り子も売り子。売るのが権利とばかりに弁当の能書きをたれている。「ブチッ」と切れましたネ。「どうでも良いけど、何か一言ないの?」と小生。「シ〜〜ン。」売り子、男性沈黙。困ると沈黙するんですな。この頃の人達は。「済みません。」の言葉はないんですネ。不愉快そのものです。ヘビースモーカーの小生は喫煙車を選んで座っているんですナ。面白くもなんともない。煙草に火をつけて「フ〜ッ」やおら、男性曰く、「煙草はデッキで吸って下さいヨ」この馬鹿野郎、どこまで「ノー天気」なんだ・・・。胸につけた、某製薬会社のバッチを睨めて、「ここで煙草を吸ってはいけないの?君、別の車両に移ったらどう?」と云ったら、気が付いたらしいんだが、その後がいけない。「どこの組の方ですか?お気にさわりましたか?」バカバカしいったらありゃしない。そのスジの人間だったら、自由席になんか座りゃしない。お付きの二人を連れて、グリーン車指定席にでも座っているんだが・・・。最後まで「済みません。」はなかったもんネ。バカだよ。「名刺下さいヨ」と云ってやりたかったナ。課長クラスだろうな。あのメーカーは絶対に使いたくないなあ。どんな教育を受けて来たのかなあ。『衣食足りて礼節を知る』この日本では死語だネ。パキスタンの人達も結構、人の顔を見て物言う人が多いけど、今回の男性は全くのアホですな。後始末が全く出来ないんだナ。これが日本の風潮ナンダ・・・。イスラム国家の方が小生には判り易いんだ。そこでまたまた、「日本はどうも住みにくい・・・」と思いつつ、仙台へ。そこでまた、事件ボッ発・・・。
また明日書きましょう。

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『社長のボヤキ』

2002.11.7

立冬か。寒い訳だな。
今朝なんか、公園の『橋』が凍って恐かったんだナ。吐く息は意識しなくとも白く、星空がまばゆい。紅葉が一段と赤さを増し、季節の移り変わりを感じさせて呉れる。
もうそろそろ、鴨達がお堀に避難して来るんだろうな・・・。猟銃はイヤだもんナ。

「中締め!」なんて宣言して、ホッと一息ついてたら、小生の『ボヤキ』を読んでいると云う、農家の方から電話があったんだナ。「もっと書きなさいヨ。云いたいことはまだまだあるんでしょう。遠慮しないで云ったら?」ってネ。
って訳で、気が向いた時にチョコチョコ書き出すことにしました。ヨロシク・・・。
そもそも、この「無登録農薬事件」に遭遇してから、実に丁寧に新聞に目を通すことになったんだナ。それまでは、地方紙2紙、県外紙2紙の計4紙だったんだが、今は7紙に目を通す羽目に相成った。おかげで、朝の散歩時間を30分繰り上げることとなった。
同じ報道内容でも、良くまあこれだけ書き方によって変わって来るもんだ。事実は1つかも知れないが、読者によって誤解を受けかねない内容になっているのが気になる点なんだナ。我々、一般庶民は新聞は常に正しいことを書いていると思っている訳で、愛読している新聞だと、つい盲目的に信用するんだもの。その辺、記者諸君はちゃんと認識しているのかナ。物事の「後先」をキチンと考えているのかな。裏づけは?事件が多すぎて大変なことは判るんだが、足で書いている情況が見えないんだ。
その昔、新聞社のキャップと、それこそ「天ぷら」をかじりながら、「ブチブチ」話をしたのを思い出す。湯島だったかナ。彼曰く、「この頃の若い記者はワキが甘くてネ。裏が取れてないんだ。聞いたものをそのまんま書いてしまう。」「対人関係を作るのが下手なんだヨ」とも・・・。メディアの諸君に総攻撃を食いそうだからこの辺で止めとくけど、記者の皆さん、毎日御苦労さんです。少なくとも希望を云っている訳で、誤解の無い様にして下さいネ。弊社社員連中に、毎日口を酸っぱくして云っていることと同じことを、思わずダブらせてしまいましたナ。だけど、毎日、幼稚園の先生をやってるみたいで疲れるよナ。社員達の子供は、どんな具合に育つんだろうネ。小生なんか我家では、「古くさい」と家族の皆に云われて、会社でウップンを晴らしている気もしないではないが、我が子4人には世界で通用する最低限のシツケだけはしているつもりだが・・・。どうなるものやら・・・?
石原慎太郎都知事が、またまたカッコイイ講演をしたらしいですナ。『太陽の季節』時代からファンです。「日本よ」ですか。愛国心のかたまりみたいな人です。今、「愛国心」なんて言葉は使用禁止なんだってネ。つまらない世の中になって来ましたネ。
又、書きます。

 

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